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November 27, 2004

戦前の遺物

第3のビールに対する増税論議がされている。

今の酒税法の大枠は太平洋戦争前、昭和初期に作られた実はアンティークな法律であることをご存知だろうか?

ビールの税金が高いのは、戦前のビールが高級酒であったことに由来する。

要するに約70年間、この法律は世の中の変化の中で黙々と変わりもせずに税金を稼ぎ出してきたのである。70年前には発泡酒なんてものがビールと同じような旨さで出来る技術も発想も無かったし、ましてやエンドウマメでビール風味飲料を作ることなど考えていなかったことは間違いない。

まさにいたるところに綻びが目立ち、法律に則った企業努力を後追いで継接ぐにも限界が見えた。飲まれ方が同じであれば同じ酒と見なすという論理こそ、日本の酒文化を歪めていると亭主は考える。そもそもビール税が戦前の高級酒であった時に設定された税率のまま、大衆商品となっても高度経済成長の総需要の伸びで、そうした矛盾は目立たなかった。それが、バブルがはじけてついにその矛盾が露呈した。

ようやく根本的な見直しの意見も出ているようだが、まだまだ及び腰。金のなる木はそう簡単に手放せないと躊躇しているうちに、木が枯れてしまうかもしれない。

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November 21, 2004

ホントにやわらか・・・

先週は18日がボージョレーヌーヴォーの解禁日。この時ばかりは、普段ワインとは縁の無い人も初モノはエエとばかりに、ワインを買っていく。ワケが解っているかは別として、日本のワインの普及に大いに貢献しているに違いない。バブル全盛の頃、一回爆発的に売れたがこの時は文字通りバブルであっという間にワインマーケットは萎んでしまったが、ここ数年はかなり環境が整ってきていて、堅調だ。
昨年がぶどうの当たり年ということで亭主のところでも解禁日完売などという店も出て、さてさて来年が大変だと思っていたが、今年もなかなかの出来。むしろ、今年の方が普通の良い出来なので、適度なフルーティさとコクがあっておいしいと亭主は感じる。

とワインの話題になってしまったが、ここはビール・発泡酒の店。実はこのボージョレーヌーヴォー解禁の前日に、画期的な発泡酒が発売された。「やわらか」である。

乳酸発酵も使った発泡酒。副原料や製法に制約されない発泡酒だからこそ可能だったチャレンジである。
かつて乳酸菌は生ビールを製造する際には絶対に除去すべき悪玉であったのだが、これが商品の特徴になるとはいよいよベテランの域に入りそうな亭主としてはそれだけでも隔世の感だ。
亭主が伝えたいのは「価格」チャレンジではなく、「価値」チャレンジというところ。勿論、価格が安いに越したことはないが、どんな特売、安売りをしても絶対にマケられない約2~4割の酒税込みのビール・発泡酒の価格を考えると、安全・安心・斬新を期待される商品づくりとの兼ね合いから考えれば自ずと限界があることは解るでしょ。

乳酸だから酸っぱいとか、有名な乳酸飲料の「ヤ××ト」の匂いがするという声が亭主にも届いているが、勿論乳酸に由来する酸味を感じるけれど、ふっくら、スッキリと文字通りやわらかな舌触りはヘビーユーザーの亭主には物足りないが、ライトユーザーの方にはお薦め。
ビールや発泡酒と言えば、特に「キリンは苦い」というのが定説のようになって、苦いのはイヤと飲まず嫌いのお客様もおられるだろうが、ここは一度お試しあれ。
yawaraka

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November 15, 2004

ラガーブルーラベル

今日、久しぶりにラガーブルーラベルを飲んだ。何それ?と言われると寂しいが、レッキとしたキリンラガービールの兄弟ブランドである。

通常のラガーと比べて糖質50%オフ。最近、機能性発泡酒の支持が増えており、糖質70%オフの淡麗グリーンラベルが絶好調だが、このラガーブルーラベルは他社にはないビール版機能性商品だ。
発泡酒の特徴であるスッキリさに加え、なんとなく物足りなさが残るグリーンラベルと比較しても、このブルーラベルはさすがビール、しかもラガーブランドだけに手前味噌かもしれないが、大いに飲み応え感を楽しむことができる。
カロリ差も淡麗グリーンラベル105kcalに対して、ブルーラベルは119kcalと遜色ない。

しかし、家庭用市場は発泡酒全盛。いや、最近はそれより安いモドキ酒や、混ぜモノ酒が支持を集めているだけに業界唯一に近いユニークな存在であるブルーラベルも割高感があってお客様も手を伸ばしづらいのか、はたまたラガーブランドだけに「苦い」というイメージが先にたってしまうのか、スーパーではなかなか見かけなくなってしまった。
それでもお店で淡麗グリーンラベルを並べていると「ビールで同じようなのはないんかい?」という絶対ビール派の声を聞くことも少なくない。そんな時に自信をもってお薦めできる商品なのだ。
lagerbl

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November 11, 2004

チルドビールの鮮度は1日単位

ここのところ、電車でチルドビールの広告をよく見かける。
工場から店頭まで要冷蔵で、敢えて酵母を取り除いていないビールだ。

これまでのビールの歴史は、製品にする時にいかに酵母を完全に取り除くかに力をいれてきた。つまり、保存がきく状態にして、遠くまで運べる、保存ができるようにして多くの人がビールを飲めるようにしてきたのだ。

チルドビールは生きた酵母が入っているため、酵母の動きを鈍らせて、中味の変化をコントロールするために要冷蔵になっている。それでも賞味期限は60日。通常のビールが9ヶ月、約270日だからかなり短い。しかしそれ故に、工場から店頭までの温度変化の影響が最小限に抑えられ、新鮮なビールを楽しむことができる。亭主は酵母が入っているかどうかよりも、この鮮度を強くアピールしたいし、是非お試しいただきたいと思う。

現在、3品種売っているが、亭主のお薦めはラテスタウト、つまみは意外とチョコが合う。是非、寝る前のひととき、ゆったりと飲んで欲しい、そんなビールだ。
tirudo

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November 07, 2004

今だけの・・・。そして、少しホップのはなし。

先週発売した「とれたてホップ一番搾り」が、おかげさまで順調のようだ。

「とれたて」という語感が鮮度に敏感なお客様に共感していただけたか、岩手県遠野産がお客様に「国産」という安心感を与えたのか、「一番搾り」よりも少し質感のあるデザインに興味をもっていただけたか、CMで佐藤浩市がいかにも編集バレバレながらマジックよろしく「一番搾り」から「とれたてホップ一番搾り」に変えてみせたことがインパクトがあったのか、様々な要素が絡んでいるだろうが、是非一度お試しいただき「一番搾り」より一層香り豊かでスッキリな特徴をお感じいただければ幸いである。
何しろ今だけ。順調にいけば今月中にはほとんど完売になるはずだ。

ホップはビールには欠かせない原料だが、ビールの歴史では後発組で、欠かせない原料の地位を占めるのはヨーロッパ中世以降のことである。
実は、ホップがビールに及ぼす作用は、実は全てがまだ科学的に明らかになっていないのだが、爽快な苦味、澄んだ琥珀色、ビールに欠かせないきめ細かい泡立ち、下世話なところではトイレが近くなる利尿作用などは、まさにホップの為せる業である。
toretateis


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