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August 26, 2005

寂しい・・・

銀河高原ビールが業績不振で清算されるそうだ。地ビールブームの中で本格的酵母入りドイツビール、そしてチルド配送の先駆、店頭販売も自社社員が行なう商品価値訴求への拘りなど、大手ではなかなか真似のしにくい意欲的な取組みでなおかつ、6番目の大手を目指した意欲的な初期投資で参入したのだが、昨今のビール業界の税制の歪みに起因する部分大であるメイントレンドは、中身の拘りよりも価格、ビールもどきでも安くて味もそこそこなら売れるという流れになっており、本格高級ビール専業にはモロ逆風の中で所謂「撤退」ということになってしまった。
かつて亭主は改装前の「塵芥亭」で「銀河高原ビール」を取り上げ、特徴あるビールの出現は日本のビール文化にとっても、きっと良い影響をもたらすはずとエールを送った記憶がある。
ビール自体はOEM生産をしているグループ内の別会社が規模を大幅に縮小した上で存続するそうだ。逆風とはいえ、確実に値段ではなく、商品そのものの価値を求めるお客様がいらっしゃる。却って、小さな規模でコツコツ拘ることで希少価値が加わり、いつの日かまた会社復活!も可能性が無いワケではないだろう。志を失わず、銀河高原ビールを育て続けていって欲しいものだ。
gingacan

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August 22, 2005

続・寂しい終売商品

新ジャンル(続に「第3のビール」と称されるが、これは断じて「ビール=麦酒」ではない。)の伸長著しく、某ビールトップメーカーを除いては軒並み販売予定の上方修正がされる中、秋に向けても経営の効率化の観点から、残念ながら終売となる商品がいくつかある。

亭主がそんな中で一番寂しいのが「ラガーブルーラベル」。
これはラガーブランドだが、発酵度を極限まで高めることで自社他ブランドビールより糖質50%オフを実現したむしろ今流行りの機能性の商品。しかも国産ビールの中では唯一の糖質オフの商品という極めて特徴のあるビールだった。
ビールに拘る人で少しカロリー、糖質を気にする人の堅固な支持をいただいていたのだが、いかんせん発泡酒、新ジャンルという低価格の流れと、それらカテゴリーでの糖質オフやカロリーオフ商品の充実から、機能面を重視されるお客様の多くはそちらに流れ、ブルーラベルは数量的に超マイナーなレベルになってしまっていた。
ブルーラベルをご愛飲いただく律儀なお客様は、恐らくいくら淡麗グリーンラベルを替わりにとお薦めしても、そうそうメーカー都合で発泡酒で妥協するとも思えない。他社に同種の商品が無い中でどこに代替の選択肢を求めるか、少数派としても亭主としては大いに気になる。

店頭から無くなるまでもう少し時間があるだろうから、亭主も飲み納めをしなくては。
lagerbl

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August 13, 2005

中間決算

業界各社の中間決算が出揃った。

亭主のところは連結で増収減益。基本的本業の国内酒類単体は、新ジャンル参入で第2四半期に相当盛り返したが第1四半期のオープン価格導入交渉プロセスでの落ち込みをカバーできず減収減益。
基本的にマーケットはより軽く、より安い方向に流れている。一方一部では値段に関係なく中身で選び始めている。これを二極化という向きもあるが、メインストリームの安軽のボリュームが圧倒的であり、とても二極化と言える段階ではないと亭主は感じている。

新ジャンルに上位2社が参入した影響で、先行のS社が新ジャンルでのカテゴリトップは何とか維持したものの、全体では発泡酒が大幅に落ち込み経常赤字に転落した。今年の初めまでは名門復活かと言われていたのが、当のS社トップが「ここまでとは思わなかった。」と言われたと聞いたが、まさに怒涛の後発社の攻めを防ぎきれなかった。
ただ冷静に考えれば、値段で勝負すれば技術オリエンテッドな業界ではないだけに、参入障壁が極めて低いことぐらいは、経済の常識。自社商品の価格+味覚に自信満々だったのか。発泡酒とのカニバリを恐れて後発大手の参入姿勢の腰が引けると予想していたのか、業界人としてはあまりの楽観視に、甘いよ、S社さんと言いたくなる。

後半戦は、政局絡みで税制がどう動くかも若干流動的になっているが、今、政府税調が表明している方向で税制が変わるとすれば、来年以降ここのジャンルはまさに劇的変動の可能性がある。
その意味でも選挙結果が気になるところだ。

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August 03, 2005

続・そろそろ気付いたら・・・

改正酒類小売業者経営改善等緊急措置法が、3日午前の参院本会議で全会一致で可決、成立した。
所謂、「逆特区」。国民のための法律ではない。まさに小規模・零細酒販店の要請によるその保護のための法律である。一昨年に制定され2年の時限だったはずだが、結局1年延長となった。
可決に至るまでにどんなプロセスがあったのかは明快には示されない。間違いなく1年後にはさらに1年の要請が出るに違いない。とにかくこの「逆特区」においては新たな酒販売免許が付与されることはない。

「小規模・零細」とは何か?いかにも時代の変化の波に翻弄された被害者のように映るが、果たして本当にそうだろうか?間違いなくビールメーカーより政治を動かす力はあるのだ。
何故、小規模なのか?何故、零細なのか?商人としての努力、工夫、本当にそれでは太刀打ちできないのか?
こんなことで本当に生き残ることができるというのか?

時代と共に環境が変わることに気付いている人、そしてその変化に対応しようとする人も確実に存在する。気付いていないのか、気付いていても気付かない振りなのか、時代が変わることを頑なに認めない人も確実に一方で存在する。亭主の属するメーカーもその点では同じこと。

それでも時代は流れ、環境は変化する。

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August 02, 2005

そろそろ気付いたら・・・

財務省が1日に発表した6月の税収実績によると、酒税が1400億円と前年同月に比べて4.5%減ったそうだ。主にビールの税収減で、ビールの代替品として主に飲用されている税金としてはビールのおよそ3分の1の新ジャンルの伸長によってビールが減っているためと分析されている。
また、これが政府税調の「第3のビール」の税率アップ、あるいはビール、発泡酒との税率一本化の大義名分となるとも言われている。

発泡酒の時もそうだったが、相変わらず政府税調にしろ、自民税調にしろ、何故税収の伸び悩みが税率を上げることで解決(増収になる)されるという安易で硬直的な発想しかできないのだろうか?

ビール税がそもそも第2次大戦前の社会を反映した高級酒概念で税率が先進国でも特に高い方であるにも関わらず、税収確保最優先で高度成長期も税率を高止まりさせた。結果的にバブル崩壊後の低成長期に入り、財布と日々切実な相談をしているお客様に応えるべく発泡酒が登場し、後出しジャンケン網かぶせ悪代官的な酒税法はツギハギだらけになった。

今やお客様は酒税法上のビールではなくても、味がそこそこであれば安いビール風の飲み物で代替することは当たり前。それどころかビールの旨さの根源でもある「苦味」から離れつつある。

高齢化社会の日本では、健康志向も加わりアルコール消費は長期的な低減傾向は必至。こんな中で酒税確保最優先で小手先的なことをやっていても、結局、税収は減るだけだ。
亭主に言わせれば日本のビールは技術的には進化したかもしれないが、文化的には退化してしまったと感じざるを得ない。

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