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October 03, 2007

ビールの価格

某全国系大手量販店でビールの売価が1割以上引き下げられた。
消費者にとってこんなにうれしいことはない。何しろここのところ食品の価格は原材料価格の高騰の影響で次々と値上げが打ち出されているからだ。
まさに生活応援宣言、さすが大手量販、生活者の味方だと消費者からは評価されるだろう。

一方視点を変えてみると。。。
売価はその商品に関わる生産者、中間流通、そして小売の方々全てのコスト、利益の総体でもあるのだ。
またビールの場合は売価がいくらになろうとも固定額の酒税という「コスト」(国の認識)が含まれており、これを除いて考えると実質2割以上の値下げとなる。

考えなければいけないのは、この価格引下げ分を誰が負担するのかということ。
もう一つ、もっと重要なのは大手が先陣を切ることによって、小売段階での競合の追随の発生の脅威である。

先陣が全て自腹の覚悟でシクミを作って踏み切ったのなら、それはそれで一つの戦術だろう。
しかし、追随組がそのコストを全て自ら負担できるか、負担するつもりかは別である。往々にしてそれは自ら以外に転嫁しようという動きになりがちだ。

バイイングパワーを活かすのならそれも是だが、乱用することは結果的に相場自体が本来あるべき水準を割り込んで、業界自体がビジネスするに値しない状態に陥ることは生活応援どころか生活破壊にも繋がりかねない。

単純な消費者など存在しない。消費のためには収入があり、そこにはビジネスの存在が不可欠なはずだ。
売価にまつわるコストは、業界関係者が全てコントロールできるものではない。

たかがビールの価格かもしれないが、大手がその影響力を自らの利益のためだけに行使することが経済全体の中で良い影響には繋がらない結果を招きかねないと、亭主は懸念する。

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