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February 23, 2008

どっちがお客様のため?

まもなく亭主のところに続いて競合の価格改定の時期になる。
と言いながら亭主のところの商品の店頭価格の改定状況は上がっているところ、上がっていないところ、まだら模様だ。

小売企業にとってはビールに限った話でなく、ここのところの加工食品メーカーの値上げラッシュに、そのまま店頭価格に反映させるとお客様からの支持を一気に失いかねないと、バイイングパワーを楯に抵抗し、お客様には店頭価格の凍結宣言や上限宣言を盛んに訴えている。
某量販企業の某キーマンは言う「値上げについては、一切受けない。受けたとしても、一番最後に上げる。メーカーは努力不足、儲け過ぎだ。徹底的に闘わなければお客様が納得しない。」

しかし、方や某量販企業の某キーマンが言う「いまや、メーカーや卸にいちいち歯向かっている時代ではない。それよりもお客様のことを第一に考え、それにいかに対応するかが、最終的に自社の繁栄に繋がる」。この企業は改定前の買い溜めを積極的に推奨し、メーカーの改定時期にほぼ合わせる形で店頭価格を改定した。

さて、どっちがお客様のためのことを考えているのだろうか。
ジャッジを下せるのは、全てのコストの負担者である生活者であるお客様のみだ。

少なくとも、原材料費をはじめとしたコストが上がっているのは事実、企業にとっては安全・安心を踏まえながらのコストダウンの追求は当たり前の話、勿論民間企業としての利益確保は株主にとって絶対だ。
いろんなステークホルダーが絡む中で、最終的に出ている価格改定の話しだと亭主は考えている。

それだけに、どこかでムリをすれば、どこかにムリの結果が出てくる。それが結局、生活者のデメリットとなって噴出しないことを願いたい。

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February 10, 2008

価格改定状況

今年もこのペース(月2回)と言った最初の月から大嘘つきとなってしまった。。。

2月から亭主のところは競合に先駆ける形でメーカー出荷価格が上がったが、まだ小売の店頭では上がっているところ、上がっていないところがマダラ模様の状況だろう。
所謂、値上がる前に商品を仕入れておく仮需は流通段階では確かに発生しており、前年の5割増と書いている記事もある。

が、かつての仮需とは様相が異なるのは、以前はこの値上がり前に仕入れた商品を値上がり後の価格で売ることで小売が値差を稼ぐケースが多かったのが、今回は小売がギリギりまで小売売価を上げない(即ち小売の仕入れ価格も上げない)ために中間流通が自衛のため、あるいは中間流通に要請しているところにある。

昨秋以降、景気回復の見通しが立たないままに、加工食品を中心に様々な食料品の価格が上がっている中で、生活者の価格への意識は一層高まっている。それだけに末端の消費者と接する小売の危機感は強く、小売相互の激しい競合関係と相まって、小売売価の引き上げには簡単に応じられないという姿勢だ。

その姿勢も一理あると思うが、原材料、燃料費の高騰は事実。そこで小売売価を維持したりむしろ引き下げたりすれば、結局モノづくりから小売のプロセスのどこかで無理を強いていることになる。それぞれのプロセスにおけるコストダウン、無駄の排除も不可欠なのは言うまでも無いが、現にそれをせずに安易に価格に転嫁できる時代で無いことは、どこも認識している上での価格改定のはずという認識は甘いのだろうか。

図らずも冷凍ギョーザの問題が安全とコストのジレンマを改めて露呈させた。中国産は不安でもそれ無しには現状のシクミが維持できない社会になっている。
イリーガルな行為をしながら「安さを求める消費者も悪い」などと開き直る経営者は許されることではないが、安全・安心に相応のコストがかかることもまた事実だ。

全てのコストを負担するのは、最終的には消費者であって、価格改定の適否を判断するのもその価格で買うか買わないかを決める消費者であるはずだ。
確かに価格改定された店では、改定直後はガクっと売上が落ちているところもある。どの時点でどのように戻るか戻らないか、その時に改定に見合った価値を継続して提供し続けているかが決め手なんだと思う。

しばらくは競合との今まで以上の価格差もあり、厳しい環境が続くことは間違いない。

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