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September 28, 2010

続・消耗戦の行方

競合とはいえ、亭主にとっては身近に存在する工場だっただけに、極めて残念だと感じる。
確かに出荷先の振り分けをしたとしても関西に近接する大工場2つはこの時代には重かっただろう。

それだけ国内ビール市場は厳しさを増している。
シュリンクしつつ、外国から全く土俵の異なる安価な商品が入ってきており、デフレ感強いマーケットでは昨年までとは明らかに違った買われ方をしている。
その割に生産されているその国の国内でのビールの値段は決して安くないのだが・・・

<アサヒビール、西宮工場を閉鎖へ 来年8月、市場縮小で>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2010年9月28日

 アサヒビールは28日、西日本で最大の生産能力を持つ西宮工場(兵庫県西宮市)を2011年8月末で閉鎖すると発表した。国内ビール市場が縮小し、生産能力が過剰になったため。工場閉鎖は02年の大森工場(東京都大田区)以来となる。生産機能は吹田工場(大阪府吹田市)に統合し、従業員約130人は配置転換する。

 西宮工場は1927年の操業開始で、敷地面積は約18万5千平方メートル。09年の年間生産量は約2730万ケース(1ケースは大びん20本換算)とアサヒ全体の約15%を占め、9カ所あるビール工場のうち茨城工場(茨城県守谷市)に次いで大きい。09年の国内9工場全体の稼働率は84%だが、西宮の閉鎖で97%程度まで上がる見通し。コスト削減効果も年約45億円を見込む。

 西宮市役所で記者会見した唐沢範行常務は「本来なら(吹田と)2工場をフル操業したいが、この夏の暑さでも市況は前年を超えなかった。収益改善の努力をしないと生き残れない」と、閉鎖の理由を述べた。西宮は来年の最盛期が終わる8月末で生産をやめ、約1年がかりで設備を撤去する。跡地については「活用法は未定」としているが、一部を売却するとみられる。

 ビール市場の縮小を受けて、ほかのビール大手も工場再編を進めている。キリンビールは北陸工場(石川県白山市)での生産を8月末に終え、栃木工場(栃木県高根沢町)も10月下旬に閉める。

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September 23, 2010

消耗戦の行方

これだけの猛暑だったから、さぞバカ売れしたでしょうと会う人毎に言われる。
その度に説明する。

1.気温が高過ぎて、飲料や氷菓といったシンプルに涼感に訴えるものに流れてしまって、ビールを飲むところまでいきつかなかった。

2.若者のビール離れに加えて、昨今のハイボールブームや酎ハイなど選択肢が多様化したため、暑いので即ビールというロジックは破綻した。

3.ウチ飲みもいよいよ低価格化が加速した。
  かつては安かろう不味かろうで一定の比率以上には売れなかった韓国産を中心とした輸入プライベートブランドの新ジャンルが、これなら許せると生活者が味にも慣れて、この夏は無視できない構成比になってきた。何しろNBが100円台/本の攻防をしている時に、78~88円/本でお店もその方が儲かるってんだから、はなから勝負の土台が違う。

結局、消耗戦の末、記録的な猛暑と言われた今年の夏のビール類全体のパイはシュリンクの流れが止まっていない。

安ければ生活者は嬉しいだろうが、酒税を負担してなおかつ清涼飲料よりも安い価格で売れるモノに文化の薫りは感じられない。
増してや、社会的にもやはりいかがなものなのだろうか。

一方で本来のビールが少し元気を取り戻しつつあることはせめてもの救いではあるが・・・

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