February 23, 2008

どっちがお客様のため?

まもなく亭主のところに続いて競合の価格改定の時期になる。
と言いながら亭主のところの商品の店頭価格の改定状況は上がっているところ、上がっていないところ、まだら模様だ。

小売企業にとってはビールに限った話でなく、ここのところの加工食品メーカーの値上げラッシュに、そのまま店頭価格に反映させるとお客様からの支持を一気に失いかねないと、バイイングパワーを楯に抵抗し、お客様には店頭価格の凍結宣言や上限宣言を盛んに訴えている。
某量販企業の某キーマンは言う「値上げについては、一切受けない。受けたとしても、一番最後に上げる。メーカーは努力不足、儲け過ぎだ。徹底的に闘わなければお客様が納得しない。」

しかし、方や某量販企業の某キーマンが言う「いまや、メーカーや卸にいちいち歯向かっている時代ではない。それよりもお客様のことを第一に考え、それにいかに対応するかが、最終的に自社の繁栄に繋がる」。この企業は改定前の買い溜めを積極的に推奨し、メーカーの改定時期にほぼ合わせる形で店頭価格を改定した。

さて、どっちがお客様のためのことを考えているのだろうか。
ジャッジを下せるのは、全てのコストの負担者である生活者であるお客様のみだ。

少なくとも、原材料費をはじめとしたコストが上がっているのは事実、企業にとっては安全・安心を踏まえながらのコストダウンの追求は当たり前の話、勿論民間企業としての利益確保は株主にとって絶対だ。
いろんなステークホルダーが絡む中で、最終的に出ている価格改定の話しだと亭主は考えている。

それだけに、どこかでムリをすれば、どこかにムリの結果が出てくる。それが結局、生活者のデメリットとなって噴出しないことを願いたい。

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June 25, 2005

閑話休題

主原料、副原料について法律で細かく決められているビールと異なり、発泡酒や新ジャンルについてはかなり自由に原材料を選ぶことができる。だから、実はビールよりも広がりのある商品を提供することが可能になる。

ビールの紛い物という見方もある。亭主の想いとして、新ジャンルについてはさすがに麦芽を一切使わずに風味は麦酒に近いものをという発想に釈然としないものがあるが、発泡酒については時にビールの世界を広げてくれると感じている。
キ×ンでも蜂蜜、乳酸菌といったビールでは使えない原料を活かした商品をお客様にご提案してきた。勿論、なかなか広いご支持を得られず消えていったものもあるが、このブログでも熱心なファンの方からうれしいコメントいただき、メーカーに勤めて良かったと感動した。

新ジャンルもいよいよ4社が出揃って、ここから多様化の道に進むのか?S社が2ブランド目のカロリーオフ系、そしてSu社が「やってみはなれ」社風でこれでもかと立て続けの新商品攻勢。
そんな中でオヤジの最近ウチで飲む銘柄は相変わらず発泡酒「淡麗グリーンラベル」。
greenlabel

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May 14, 2005

連休明けに

連休中は酒好きな人と接する時間が多かったからか、本来のビールを飲む機会が多かった。やはり「麦酒」である麦芽由来の旨味が詰まった「コク」は、発泡酒やその他雑種②では出し切れないのだ。
世間的にも連休中は、お盆、年末、そして父の日などと並んで、意外と本来のビール比率が高まる時期である。やはり人が寄り合う機会は小ハレということで、財布も緩むものなのかもしれない。

それだけ、かつて普通の飲み物だったものが、より低価格なものがポピュラーになるに伴ってプレミアム化している。15年前のアメリカがそうだったが、一度単価が下がった商品は実は再び上がることは無いと言われている。考えてみれば、心理としても当たり前かもしれないが、先々を考えると業界人としては脅威でもある。

しかし、店頭では「第3のビール」といわれる「その他雑種②」あるいは「リキュール類」に分類される商品群のどれが最もお客様に支持されるのか?という天王山の戦いがくりひろげられた。
まだまだ勝敗決したりとするにはちと早いが、多少の兆しが見えていることと、既に次の手を打つところもあり、やはり夏のお盆までは、デッドヒートが続くのだろう。

それもこれも「税制」という国の施策ゆえ起こったこと。いつもの繰り返しの愚痴になるが、酒技術としては良い機会かもしれないが、酒文化としては「良い」とは亭主にはとても言えない。

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April 09, 2005

「その他雑酒」って何や?

今週、全国のお酒売場では、ほぼ黄色と青の市松模様が席巻しているに違いない。
競合他社もこういう時に下手な動きはムダだと解って様子眺めだ。我々も2月下旬がそうだった。

売場に見慣れない商品、おまけに黄色のジャンパーをきたオヤジが陳列していれば、おもわず「これ新商品か?」と訊いてくる。POPにも比較的大きく「その他雑酒②」と書いてあるので「その他雑酒って何や?」と重ねてのご質問。
商品について言えば、こちらが気合を入れて事前告知を店頭でしたり、ティザー広告が入ったからといって必ずしもお客様は認知はしてくれない。むしろ見慣れない商品に、値段を見て思わず「安いやないけぇ・・・」と興味を示してくる。

「今日発売のK社の新商品です。ビール・発泡酒に似ていますが、麦を使わず大豆タンパクを原料にしているので発泡酒より一段と税金が低い分、お求め易くなっています。スッキリしていますから、苦味が苦手な方にはお薦めですよ。」とご説明すると、「へぇ、大豆かい。」と驚き、S社のD1も同じように麦を使わずエンドウマメを使っていますと言うと、結構この事実を認識していない。
やっぱり、安いビール、「第3のビール」と認識して、お客様はお買い求めされているのだ。

いよいよ「ビールもどき戦争」開戦。再来週には最初の山場がやってくる。
nodogoshi

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March 06, 2005

ビール≠麦酒?

A社の本生ゴールドの店頭での動きがいい。
確かに金は目立つし、ゴールドラッシュにちなんだCMと連動した金の延べ棒(かと思いきや中味はティッシュ)も目を引く、このあたりのマーケティングは競合とはいえ、亭主もさすがだと感心する。

と、競合としては感心してばかりはいられない。
発泡酒同士の競合に止まらず、やれオープン価格の行方はどうだ、やれK社、A社の「第3のビール」への参入だとマスコミ露出が増えるに従い、値段に敏感なお客様に加えて普通のお客様が「第3のビール」に手を出し始めている。

いよいよ、ビールは「麦酒」でなく、日本では「豆酒」と書く時代がやってきてしまうのか?

いやいや、酒税体系がどのように是正されるか次第だ。
来年度は抜本的改革といっているが、どこまで抜本的に改革できるかこれも注目しなければならない。

現実的ではないが、ビール、発泡酒、第3のビール、それぞれの価格差が主として税金の差が源になっている以上、本来のビールも税金次第では「第3のビール」並みの価格に成り得るのだから。

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January 06, 2005

ビール好き姐さんに感謝!

今年初めての「ビール好き姐さん」からの投稿を掲載した。
旅館などでも往々にして本館よりも別館の方がグレードも高く、中味も濃いことがあるが、塵芥亭はまさにそのパターン。

オヤジが勝手にほざいている本館のエエ加減さに比べ、別館の姐さんはしっかりとしたビールについての知識に裏打ちされた語り(何しろ、お仕事がお客様向けのビール教室の教授である。これホント。)で、取り上げる商品のそれぞれに対する愛着と想いが、随所にほとばしっている。

商品への愛着、拘り、想い、これらには、モノづくりに拘るメーカーに働く者だからこそ喜びがある。オヤジも吼えているばかりでなく、たまにはこういった芳しい情緒を本館に持ち込みたいと思っているが、これがなかなか難しい。

姐さん、これからもボチボチと頼んまっせ!

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October 24, 2004

壜ビールと缶ビール

壜と缶とは単に容器の違いだが、壜ビールと缶ビールはよく味が違うと言われる。時には中味も違うんじゃないの?とまで言われる時がある。
実は、亭主自身も同じ銘柄の壜ビールと缶ビールを飲み比べた時に、とうも違うな・・・と感じたことがある。
きっと、そうだそうだと感じている方もおられるに違いない。

まず、「中味は同じ」。これは紛れも無い事実。勿論、缶や壜の素材が溶け出すなんてことも無い。でも味が違うと感じるとすれば、その要因はやはり容器素材の特性の違い、そして口に入るまでの違いが影響していると考えるのが自然だ。

まず、壜は割れやすく、缶は割れることは無い。したがって容器の扱い方の丁寧さに自ずと差が出ているはずである。ビールは振動が微妙に品質に影響する商品である。
次に缶は日光を通さないが、壜はどうしても日光の影響を受けやすい。紫外線とビールの成分が化学反応を起こして品質劣化に繋がることは意外と知られていない。夏場の直射日光に1時間も壜ビールをさらせば、見事に「日光臭」というケモノの体臭のような匂いがついてしまう。
逆に缶は日光を通さないが温度変化を受けやすい。真夏の直射日光で熱燗になっているビールを店頭で見かけることがあるが、これはダメ。温度変化もビールにとっては大敵で、酸化が早く進んでしまう。決して腐るわけではないが、風味の劣化が進んでしまい、「酸化臭」というダンボールを舌で舐めたようなザラっと絡みつくビールになってしまう。

そして、壜ビールは基本的にグラスに注いで飲むが、缶ビールはそのまま飲む人も結構多い。グラスに注ぐと泡が立ち適度に炭酸ガスが抜けるだけでなく、泡が飲む間にビールの旨味を逃さず、空気に触れさせないことで劣化を防ぐフタの役割を果たす。

これら以外にも意外と風味に影響を与える要因はあるが、これだけ観ても、壜と缶を並べた時に味の違いが出る可能性があることが解る。いずれにしても、ビールに限らずお酒はデリケートなモノである。
保存の仕方、飲み方次第で、ビールはおいしくもなれば、それなりにもなってしまう。
isbottlenewis

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