July 17, 2011

ビール離れに増税論議

震災の影響による出荷調整、確かにそれもある。
加えてそれを補うために流通のより安価な韓国産を中心とした輸入企画モノへのシフト。流通企業によっては企業内販売シェアの3割を超えるところも。

このような状況の下でそれを省いたシェア順位にどれだけニュース価値があるのか疑問だが、そんな状況だから1位かそうでないかの差は大きいとも言える。

そもそも総量で縮小傾向にあるのはずっと変わっていない。

最近とある大学生が実施したアンケートでビール嫌いが7割との数字だったと聞き、今更ながら愕然とした。
「苦味」は彼らは全く美味さとは認識していない。「苦味」はあくまでもゴーヤのように健康にプラスになるという担保がなければ受け入れないのだ。
今更ながら「苦味」は「良薬口に苦し」でしかないのか。
これがグルメの時代の味覚とは、亭主の世代としては到底受け入れられない。
味覚は間違いなく退化している。

じゃ、どういうビールなら飲めるのか?
結局、「苦味」ではなく「甘味」がたっていること、結局ビールのサイダー割りのようなものならという答え。
本当の美味さが廃れていく危機感に、やっぱり出てきた復興財源に酒税増税の議論。
せめて税収増だけを狙ってビール類に目をつけるのではなく、そもそもの酒類間の格差是正ぐらいはしっかりやって欲しいが、今の政権じゃねぇ。。。

<ビール類出荷:震災影響で上半期過去最低を更新>
毎日新聞 http://mainichi.jp/ 2011年7月12日

 ビール大手5社が12日に発表した11年上半期(1~6月)のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)の出荷量は、前年同期比3.5%減の2億32万3000ケース(1ケースは大瓶20本換算)で、上半期としては2年連続で過去最低を更新した。国内市場の縮小傾向に加え、3月の東日本大震災による工場被災や計画停電で生産が減少したため。メーカー別シェアでは、アサヒビールが37.8%で上半期では2年連続で首位を守った。

 震災では、アサヒ、キリンビール、サッポロビールの東北、関東の工場が被災。計画停電や缶資材の供給不足などで3月に出荷量が10.9%減と大幅に落ち込んだのが響いた。構成比では、ビールが47.9%で上半期として過去最低を更新した一方、第3のビールは35.8%と過去最高。震災後の節約志向を反映したとみられる。

 メーカー別のシェアでは、2位がキリンで36.1%、3位がサントリー酒類で13.6%、4位はサッポロで11.6%だった。【谷多由】

<復興財源に酒税増税案、政府内で浮上>
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/ 2011年7月12日

 東日本大震災の復興策の財源に、政府内で酒税の増税や携帯電話の「電波利用料」の引き上げ分を充てる案が浮上していることが11日、分かった。

 政府は週内にも関係閣僚会議を開いて臨時増税の議論を始める。10兆円を上回るとみられる復興財源の大半は所得税や法人税など「基幹税」の増税で賄う方向で、酒税や電波利用料は、これを補うものとなりそうだ。酒税は、ビールやワインなど酒の種類ごとに、量やアルコール度数に応じてメーカーや輸入業者に課税され、税金は小売価格に上乗せされている。財務省によると2010年度の税収は約1・4兆円で、うちビールが5割弱を占めて最も多い。

 電波利用料は、携帯電話の端末数や基地局数などに応じて、通信会社などが国に支払っている。総務省によると、09年度の利用料の総額は約643億円。

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April 26, 2006

本当に消費者の見方か?

某小売大手量販企業が酒税改正に伴って、新ジャンルの増税分をコスト削減で吸収し、販売価格は据置すると表明した。

いかにも消費者の味方をアピールする姿勢だが、本当に自らの肉を断つコスト削減なのかを見極める必要がある。要するに最終的にそのコストを誰が負担するのかが問題なのだ。

例えば、仕入れコスト削減、物流コスト削減と言えば聞こえはいいが、要するにバイイングパワーに物言わせて物流コストを納入業者へ転嫁したり、納価を引き下げさせることに繋がっているのが実態だ。こういった削減策そのものが量販企業の自助努力ではないと一概に否定はできないが、最終的にコスト削減分は小売が自ら負担するのではなく巧みに納入業者に転嫁されかねないことを指摘しておきたい。

酒税は徴税コストミニマムの原則から酒類メーカーが国へ納付しているが、そもそも飲酒する国民が負担すべき税金であって、酒の価格に内税として含まれているものである。ちなみに、これに消費税が二重課税になっていることは以前から再三吼えさせていただいている。
国民が支払った酒税は、小売から卸売、そしてメーカーへと代金の支払として商流を遡り、最後にメーカーが国へ税金を納付する。これが円滑に進むよう、途中で過当競争による倒産等による取りっぱぐれなどが発生しないよう、各段階が免許制によって規制されつつも一方で守られているのである。

ここで押さえるべきことは、酒税は決してまからないということだ。
特売になろうと、そこに内税として含まれている酒税金額は定価販売時と全く同額である。ということは、店頭における特売コストは税金以外の部分から賄われるワケで、流通段階が負担して実現している価格ということになる。

したがって、国税庁も4月4日に業界へ要請を出しているように、酒税増税分は適正に価格に反映して国民が負担すべきものであって、価格転嫁せずに据え置くことは税制に対する不遜な挑戦である。こういった本来の趣旨から外れたやり方は、どこかで不健全な皺寄せを生じさせるのだ。往々にしてそれは立場の弱いところに集中する。
こんな偽善に消費者は決して騙されてはいけない。

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March 12, 2006

議員さんは多数決で終わりでしょうけど・・・

偽メール問題で肝心な4点セットの追及がうやむやになったと言われるが、酒税法改正案についても未だに国会を正式に通過しないまま、実質5月1日からの改定を前提に業界では粛々と準備が進んでいる。

杓子定規に言えば、国会で可決していない限りはそれを前提に動くことはおかしなことなのだ。本来、業界としてはこの改正は反対なのだから。でも国会の現在の勢力分布では否決は全くあり得ないからこそ、可決前提で動かざるを得ないのだ。
議員さんは多数決をして決めてしまえば終わりかもしれないが、当事者にとってはそれに伴った膨大な事務作業があり、それが施行日に間に合わないなどという言い訳は法律上決まってしまえば許されることではない。

立法府としての責任と、役割遂行。
ホントに民主党だけでなくしっかりと本来の仕事をしてもらいたいものだ。運営費用の無駄遣いだけの話ではない。
法案通過に伴って実際に必要になる事務方の負荷は、当事者でないとなかなか解らないものである。きっと、酒類業界以外でもこういった国会審議の遅れから事務にしわ寄せがいっているケースがあちこちにあるのだろうと思ってしまう。

1本当たり4円弱増税となる新ジャンルに増税前の仮需が起こるのか、起こるとすればどの程度の規模が、何時くらいから起きるのか、また5月1日以降の店頭価格が実際に増税を反映したものになるのか、反映したとして何時価格が改定されるのか、まさに業界上げて?????状態で進んでいる今日この頃だ。

亭主とても答えを持ち合わせていないのは当然のことだが、この期に乗じた小手先の売り抜けは間違いなく後に禍根を残す。4月末で業界が無くなるわけではないのだ。
この業界はそれを何回も経験していながらも、まだまだ明日無き突貫小僧的戦いを好む人が点在している。
今回の改定にあたっては亭主の杞憂に終われば良いが・・・

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December 14, 2005

今までと何も変わらない・・・

先週の段階で大幅増税は見送りなんていっていたが、いざフタをあけてみると額こそ小さいがしっかりと一番税金の安いものを上げて、高い高いと言われているビールについては「舐めんなよっ!」と叫んでしまうほどの減税額だ。これでは、流通のマスター変更費用で消えてしまう。

酒に税金はつきもの。日本でも遡ること室町時代から酒税は存在する。国民が溺れてはいけないというセーブ役と、嗜好品だけに税金をかけても好きなヤツは飲むから安定的に税収が期待できるという二つの側面を持っていることは十分理解できるし、納得できる。

問題は税金のかけ方が時代の変化に即さずに恣意的に捻じ曲げられた状態になっていることだ。
増してや、企業の努力を後追いで吸い上げていくここ10年ほどの悪代官的政策の問題の本質は、既に世間的にも明らかになっているにも関わらず、今回も小手先に終始した。

政治屋が結局金を出すやつの言う事をきくのは、酒政連の問題でこれも明らか。まさに金環蝕。

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August 02, 2005

そろそろ気付いたら・・・

財務省が1日に発表した6月の税収実績によると、酒税が1400億円と前年同月に比べて4.5%減ったそうだ。主にビールの税収減で、ビールの代替品として主に飲用されている税金としてはビールのおよそ3分の1の新ジャンルの伸長によってビールが減っているためと分析されている。
また、これが政府税調の「第3のビール」の税率アップ、あるいはビール、発泡酒との税率一本化の大義名分となるとも言われている。

発泡酒の時もそうだったが、相変わらず政府税調にしろ、自民税調にしろ、何故税収の伸び悩みが税率を上げることで解決(増収になる)されるという安易で硬直的な発想しかできないのだろうか?

ビール税がそもそも第2次大戦前の社会を反映した高級酒概念で税率が先進国でも特に高い方であるにも関わらず、税収確保最優先で高度成長期も税率を高止まりさせた。結果的にバブル崩壊後の低成長期に入り、財布と日々切実な相談をしているお客様に応えるべく発泡酒が登場し、後出しジャンケン網かぶせ悪代官的な酒税法はツギハギだらけになった。

今やお客様は酒税法上のビールではなくても、味がそこそこであれば安いビール風の飲み物で代替することは当たり前。それどころかビールの旨さの根源でもある「苦味」から離れつつある。

高齢化社会の日本では、健康志向も加わりアルコール消費は長期的な低減傾向は必至。こんな中で酒税確保最優先で小手先的なことをやっていても、結局、税収は減るだけだ。
亭主に言わせれば日本のビールは技術的には進化したかもしれないが、文化的には退化してしまったと感じざるを得ない。

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February 11, 2005

酒税はコスト?

酒税がコストの一部だとすれば、メーカーは酒税だけを聖域視せずに当然コストダウンを考える。酒税を合法的に低くできる方策があればそれを実行する。節税商品が出てくることを好ましからざると言われるには合点がいかない。個人レベル、勿論代議士先生だって節税はやっているのだから。

もし、酒税はあくまでも義務としての税金であって、企業がとやかく策を弄すべきものではないのだとすれば、価格には常に「内、酒税分××円」と表示し、メーカー責任とは切り離し、国民にも納税意識を持ってもらう方が良いはずだ。

酒メーカーは酒税法により縛られてきた反面、保護されてきたことも事実だが、ここのところ、どうも御上は都合良く解釈を使い分けてきているように感じる。
酒税は酒のコストの一部としながら、企業の節税への方向性を好ましからざるものとして法律の継接ぎのごとく増税を繰り返す。一方であくまでも内税で税金額の別表示しない方向で、お客様からの見え方は企業の売上の中に埋没させてきた。

俗に言われるどころか政府税調の方々すら使う「第3のビール」という言葉。これ自体、酒税法の観点からは矛盾している。「その他雑種②」は、ビールとは全くベツモノ、勿論発泡酒とも違う。酒税法上は全く「種類の違うお酒」なのだ。
継接ぎで取れるところから取る安直な選択を積み重ね、いよいよ大手4社が「新カテゴリー」に参入し、ビールもどき戦争も終末戦を迎えることになる。

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November 27, 2004

戦前の遺物

第3のビールに対する増税論議がされている。

今の酒税法の大枠は太平洋戦争前、昭和初期に作られた実はアンティークな法律であることをご存知だろうか?

ビールの税金が高いのは、戦前のビールが高級酒であったことに由来する。

要するに約70年間、この法律は世の中の変化の中で黙々と変わりもせずに税金を稼ぎ出してきたのである。70年前には発泡酒なんてものがビールと同じような旨さで出来る技術も発想も無かったし、ましてやエンドウマメでビール風味飲料を作ることなど考えていなかったことは間違いない。

まさにいたるところに綻びが目立ち、法律に則った企業努力を後追いで継接ぐにも限界が見えた。飲まれ方が同じであれば同じ酒と見なすという論理こそ、日本の酒文化を歪めていると亭主は考える。そもそもビール税が戦前の高級酒であった時に設定された税率のまま、大衆商品となっても高度経済成長の総需要の伸びで、そうした矛盾は目立たなかった。それが、バブルがはじけてついにその矛盾が露呈した。

ようやく根本的な見直しの意見も出ているようだが、まだまだ及び腰。金のなる木はそう簡単に手放せないと躊躇しているうちに、木が枯れてしまうかもしれない。

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October 13, 2004

あんたには言われたくない!

 酒文化を壊すとか、学生に不味い酒を飲ませやがってとか、偉そうに叫んでいるが、亭主に言わせれば、政治屋に魂を売った学者屋さんに言われたくないね。

 政治屋のご機嫌をとって地位と名誉を得たエセ文化人、戦前の価値観をそのまま引きづり、戦後大衆酒になったビールを金づる確保とばかりに高率のまま税制を60年以上も官僚と癒着した政治屋の意を受けて放置したあげく、少しでも安くておいしいお酒をと商売努力をするメーカーの努力を、悪代官も真っ青に税の隙間をつくとはケシカランと正論ぶって、後追い増税で横領することを旗振りしていた輩が、よくまあ賢しげに酒の文化論をまくしたてるものだ。
 税金で成り立っている国立大学で給料をもらったあげく、政治屋のタイコもち。あげくに税金をいかに企業から巻き上げるかに知恵を使い果たして学問の良識を忘れ去った政治かぶれの老いた学者屋の軽薄な遠吠えに哀れみさえ感じる。

 偉そうに酒税法の抜本的改革などと抜かすなら、先送りせずさっさと生活実感にあった公正な酒税法に変えるために自ら行動を起こしてみろ!

 亭主はこういう賢しげに文化人、有識者ぶる輩にはホント腹が立つ。

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August 20, 2004

ソフトオープン5日目:ビール・発泡酒とは違う商品?

S社のD1が好調だ。「ビール・発泡酒とは違う商品」だそうだが、お客様への訴え方、売り方はまさにビール・発泡酒そのもの。味に至っては、確かにビール(発泡酒?)そっくりだ。
メーカーの想いはどうあれ、お客様が発泡酒より安いエコノミービールとして需要しているのは事実。値段重視で味がそこそこなら許すお客様が必ず存在するものだが、亭主の目論見以上にそういったお客様が多く、淡麗は正直苦戦している。それだけビールに似せたS社の技術力アッパレとも言える。
しかし、D1はあくまでビール風飲料であり、ビールではない、まあ発泡酒も麦芽比率が25%未満であり当初は紛い物と言われたが、あくまでも「麦」の旨味をベースにしている。
麦でない麦酒風飲料で満足せざるをえないオヤジ連中の酒への拘りに寂しさを覚える亭主だが、元凶の源は実は税金。麦酒と発泡酒、発泡酒とD1といった間の価格差はそのほとんどが税率の差に拠っているのだ。結局、税金の歪みの産物であり、税金の是正次第で実は同じ値段で本当の麦酒だって提供できないはずはないのだ。この酒税をオカミはこともあろうにその企業のコストの一部と言われる。企業努力ではいかんともしがたいコスト、こんな詭弁を許したくない。

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